去年5月、本島中部の建物で女性に性的暴行を加えようとして、けがをさせた罪に問われている米海兵隊員の男の初公判が開かれ、男は無罪を主張しました。

この裁判員裁判は去年5月、本島中部の建物でアメリカ海兵隊の上等兵、ジャメル・クレイトン被告(22)が成人女性に性的暴行を加えようと、腕で首を絞め付けるなどしてけがをさせたとして、不同意性交等傷害の罪に問われているものです。

2日、那覇地方裁判所で開かれた初公判で、クレイトン被告は「性行為をしようとしていない」として起訴内容を否認し、無罪を主張しました。

暴行してけがをさせたことについては、「一切していない」と述べました。

冒頭陳述で検察側は、クレイトン被告が路上をひとりで歩いていた女性に声をかけ、「家まで送る」などと言ってつきまとい、タクシーに同乗した後、建物内で犯行に及んだと指摘しました。

一方、弁護側はクレイトン被告は暴力行為を一切行っていないと強調した上で、タクシーには女性の承諾を得て同乗した後に、建物内でハグをして立ち去ったと主張しています。

このほか検察側は、被害者の目のうっ血の状況から「生命に支障が生じるほど」首を強く圧迫されたとする、法医学者の意見を提出しました。

裁判は今月9日に結審し、24日に判決が言い渡される予定です。