通常の梅雨入りパターンは? 逆転現象は珍しい?

過去のデータを見ると、沖縄地方の梅雨入りは例年5月上旬から中旬にかけて訪れます。一方、鹿児島を含む九州南部の梅雨入りは通常5月下旬から6月上旬です。つまり、通常であれば沖縄の方が2週間から1か月ほど早く梅雨入りします。
沖縄より北の地域が先に梅雨入りすることは珍しいですが、前例がないわけではありません。過去74年分(1951年以降)のデータを見ると、1976年に同様の現象が起きています。この年、九州南部が5月19日に梅雨入りしたのに対し、沖縄は5月26日の梅雨入りでした。
なぜ逆転が起こるのか
この逆転現象の主な要因として、ことしは太平洋高気圧が強まるのが早いことが挙げられます。前線を北へ押し上げるため、沖縄地方よりも九州南部や奄美地方が先に梅雨入りとなる可能性が出てきているんです。
梅雨入りはいつ・どの地方が先か、正確な予測は難しいですが、最新の気象情報をこまめにチェックして、突然の雨に備えて折りたたみ傘を持ち歩くなど、早めに対策を始めておけば安心ですね。
【画像で見る】梅雨入りが「遅い」ランキング/ 5月中の沖縄の予想天気に「雨マーク」なし