全国で初めて、航空自衛隊・那覇基地に設置されているのが明らかになった「退避壕」。今後は全国各地の基地などに設置されるといいます。有事を念頭に置いた自衛隊基地内の動きを県民はどう捉えているのでしょうか。

▽那覇市民
「万が一に備えて作っていたというのであれば、仕方がないと思う。それを “想定” して作ったのであれば怖い」

「着々と既成事実を作り上げて、頭ごなしに有無も言わせず、沖縄県民にすべてを丸投げして、それでいて日本の安全が保たれているかのような今の状況はよくない」

危機管理の専門家は「むしろこれまで遅れてきた」

▽日本大学危機管理学部 中林啓修 准教授
「隊員の防護を図ること自体はとても大切なことで、自衛隊はむしろこれまで遅れてきた」 

那覇基地内に建設された退避壕

危機管理が専門の中林啓修准教授は、退避壕を建設は必要な対応だったとする一方で、基地のなかで機能強化や有事への備えが進んでいくことに対する住民の懸念にも理解を示します。
 
「(周辺住民は)自分たちの地域がどうなっていくのか、あるいは政府などがどう(対応を)しようとしていくのかと、不安に思われておかしくない」