23日に始まった日米の大規模な軍事演習「キーン・ソード」の一環で、石垣空港では25日、自衛隊のオスプレイを使った急患輸送訓練が実施されました。

自衛官や米兵が負傷したことを想定し、沖縄本島などの自衛隊病院へ搬送する流れを確認したもので、米兵を自衛隊員らがオスプレイの機内に運び込む様子が確認されました。

今回の演習をめぐって県は、去年発生した米軍のオスプレイの墜落事故の原因が分かっていないことから、オスプレイの使用自粛と米軍による緊急時以外の民間インフラの使用を自粛するよう求めていますが、聞き入れられていない状況です。

負傷した想定の米兵をオスプレイで搬送する訓練(25日)

一方、きょうは、県内外の40近くの市民団体が日米共同演習の中止を求めた共同声明が、県に提出されました。

声明では「沖縄戦を体験した県民は沖縄の戦場化を拒否し、あらゆる戦争準備に反対する」として、県に対し日米両政府に演習の中止を求めるよう要請しています。

日米共同演習の中止を政府に求めるよう要請する市民団体(左)