こうした状況を重くみた県は今年、県民だけでなく、米軍関係者への啓発活動をスタートした。宮城さんの体験談を聞いてもらう取り組みを、嘉手納基地や「キャンプハンセン」、「キャンプシュワブ」など、県内各地の米軍基地で実施してきた。

▼宮城恵輔さん
「同じ沖縄県民として沖縄県から飲酒運転をなくすために、一緒に協力してくれませんか」

若い米軍関係者らが飲酒運転が招く悲劇に耳を傾けた

これまで宮城さんの講話会に参加した米軍関係者は3500人以上。足を運んだ海兵隊員たちはー

▼女性海兵隊員
「宮城さんの話を聞いてとても大変だと感じた。今日のプレゼンを聞くことによって、この大変な問題について取り組むことができればと思った」

▼男性海兵隊員
「強いメッセージを感じました、飲酒運転がとても深刻な問題と分かった。絶対飲んだら飲むなというメッセージを共有していきたい」

飲酒運転は増えている

「飲んだら乗らない」「乗るなら飲まない」。徹底すべきことはこれだけなのだが、今年8月までの県内の飲酒運転件数は867件(米軍関係者を含む)と、去年の同時期に比べて100件以上も多い。明らかに増加傾向にあるのが現実だ。

県は来年2月まで、他の米軍基地でもこの講演を続けていく予定だとしている。(取材 宮城恵介)