首里城の再建に向け正殿2階に設置される木彫りの装飾「御差床龍柱(うさすかりゅうちゅう)」と「内法額木(うちのりがくぎ)」が報道陣に公開されました。

再建作業が進む首里城で17日、報道陣に公開されたのは木彫りの装飾「御差床龍柱」と「内法額木」です。
奈良県産のヒノキを使用した3枚の板からなる「内法額木」は幅があわせておよそ14メートルで、手に入れればどんな願いも叶うとされる火焔宝珠(かえんほうじゅ)に手を伸ばす龍の文様が彫刻されています。

埼玉県産のクスノキを使用した高さ97センチの「御差床龍柱」は、新たな知見を元に平成の復元時と比べて腹板(ふくばん)にねじれを表現しています。
阿形の制作を担当した儀保克幸さん ※阿形=右側の龍柱
「結構制作期間が長かったので、やっとおさめられて安心・ほっとしています」
「口をがっと開けている雰囲気だったり、ちゃんと魔を払えるような力を出せるようにと思い頑張った」

「御差床龍柱」と「内法額木」は首里城の正殿2階、玉座が置かれる御差床(うさすか)に設置されます。
今後、塗装が施され来年末ごろに完成する予定です。