悩んでいる人は少なくない
「近いところで九州に専門としている先生がいるようなんですけど、そこに行くまでには渡航費や検査費用も高額になり、小さな子どもを連れていく、このハードルの高さというのはなかなか乗り越えることができていない」
山口大学大学院の下村裕医師によると、先天性の毛髪疾患は分かっているだけでも100種類以上あるといいます。
山口大学大学院・医学部皮膚科 下村裕医師:
「先天性の毛髪疾患は幅広い。髪の毛が少ない、縮れている、あるいは体じゅうに毛がある多毛症、そういう色んなバリエーションがあって、そのなかでも髪の毛が少ない、あるいは縮れている乏毛症・縮毛症の方が多い」
日本人のおよそ1万人に1人いるといわれる「乏毛症・縮毛症」。
下村医師は、症状がありながらも原因が分からず、悩んでいる人も多い可能性があると話します。
「日本人に1万人くらい患者がいると推定できる。ただほとんどの方は病院には行かれていないのでは。小学校、中学校、高校くらいの時期がとても辛い時期なので、その時期をどうやって乗り越えていくかがとても大事だと思います。そのためには両親だけではなく学校の先生や同級生、そういった方々の理解や支援も大事」
先月、心陽ちゃんと、母の麻里さんは那覇市の美容室を訪れました。その目的はー