28日、北海道小樽市のスキー場で5歳の男の子がエスカレーターのすき間に挟まり死亡した事故で、スキー場の運営会社が取材に応じ、過去にも利用者が転倒し、骨折する事故があったと明かしました。
小樽市の朝里川温泉スキー場で28日、札幌市の後藤飛向ちゃん5歳がエスカレーターのすき間に右腕を挟まれ、約45分後に救出されましたが、運ばれた病院で死亡が確認されました。
スキー場の玉川謙介総支配人が29日、HBCの取材に応じ、過去にも利用者が降りる際に転倒し、骨折する事故があったと説明しました。
異物が巻き込まれると自動停止する仕組みが作動せず
事故があったエスカレーターはベルコンベヤー状で、終点の巻き取り口には開閉式のふたがついていて、異物が巻き込まれるとふたが開き、自動停止する仕組みになっていました。
しかし今回、飛向ちゃんの腕が巻き込まれて停止せず、一緒にいた母親が緊急停止ボタンを押して止めていました。
朝の点検では異常なし
玉川氏によりますと、事故があった日の朝の点検では、緊急停止装置は問題なく作動していたということです。
同様のエスカレーターは、駐車場からセンターハウスに通じる斜面に2基とゲレンデに2基設置されていて、事故があったエスカレーターは2019年に設置されたものでした。
当時、エスカレーターの乗り降りする場所には監視員はいませんでした。
「非常に反省、申し訳ない気持ちでいっぱい」
玉川氏は「ご家族に対して非常に反省しております、申し訳ない気持ちでいっぱいです」とコメントしています。
警察は、業務上過失致死容疑も視野に、当時の状況を詳しく調べています。














