普天間基地の移設にともなう名護市辺野古の埋め立て工事で、沖縄防衛局の作業船がサンゴを傷つけていたことが分かりました。
県によりますと今月4日、沖縄防衛局から「大浦湾側の施工区域内で大型サンゴにアンカーチェーンが接触したと思われる傷が確認された」と報告があったということです。
現場付近では今月に入って埋め立てに向けた護岸整備のためのくい打ち試験が行われており、この作業のために現場海域に入ったクレーン船とアンカーをつなぐチェーンが接触したとみられています。
大浦湾側の埋め立て工事をめぐっては、防衛局によるサンゴ移植に向けた申請を県が今年5月に許可していて、現在、移植作業が進められています。
防衛局は専門家の意見をもとに今回傷が確認されたサンゴもそのまま移植して問題ないとしていますが、県は傷ついた原因などを特定するまでこのサンゴを移植しないよう求めています。