魚に警戒されないようにエンジンがない小舟に乗り移り、網がねじれがないように慎重に降ろしていきます。
そして赤嶺さんが海に飛び込みました。
海中にはところ狭しとサンゴが広がっています。
▽赤嶺正次郎さん
「サンゴよ。ものすごく綺麗さ」
サンゴを傷つけないように丁寧に網を張っていきます。魚はより深いほうへと逃げる習性があるため、海底にしっかりと這わせます。
今回初参加のメンバーも海に飛び込みます。網を縮めて魚を追い込む作業はチームワークが大切です。
最後には網を結んで魚を閉じ込めます。

網の中には多くの色とりどりの魚が入っています。大漁!かと思っていましたが…
【舟に網を引き揚げる】
「せーの」「少ない!」
「さんご礁の中に入るのに、獲れるか」
▽赤嶺正次郎さん
「入ってなかった、入ってはいたけどサンゴの中に魚がいったら、どうしても出しきれん」
「シマ(集落・地域)の伝統行事は守っていかないと、「無くなったら付き合いが無くなるさ。人間の付き合いが。自分が元気なあいだは、子どもたちを連れて、させてみたいと思っている。だから跡継ぎが出てくるのを待っておかないといけない」
ー今日みんなで行けてどう思います?
「最高!とっても良かった」
古くから伝わる漁法は集落の絆を繋いできました。かつての景色が変わった今も海の男たちのたくましさとその精神は確実に受け継がれています。