普天間基地の名護市辺野古への移設工事をめぐり、農林水産省は県に対し埋め立て予定区域のサンゴの移植を許可するよう勧告しました。
米軍普天間基地の名護市辺野古への移設にともなうサンゴの移植を巡っては、沖縄防衛局の申請を許可するよう農林水産大臣が出した指示は「違法な国の関与だ」として、県がその取り消しを求める訴えを起こしていましたが、最高裁は4月、上告を受理しない決定を出し県の敗訴が確定しました。
これにより県にはサンゴの移植申請を許可する義務が生じましたが、これまでに許可していないことから農林水産省は5月10日、許可するよう勧告する文書を郵送しました。
県によりますと、文書では5月16日までにサンゴの移植を許可するよう求めています。県は「これまでの司法判断を踏まえ対応せざるを得ない」としています。