4月6日土曜日に開催された「比嘉一貴invitationalジュニアゴルフカップ」。県内のジュニアゴルファーを育成したいと、比嘉が去年から主催する大会には県内の小中高生54人が参加しました。
比嘉一貴プロ
「自分がジュニアのときに、プロと一緒にプレイができるっていう環境がなかったので、それが、自分で実現できたらいいなというところで始めさせていただきました」
力の入った指導
「グリーンに届かなくてもいいから。左のほうがセーフティーなの。でも自信あるほうでいいよ。思い切って!・・・オッケーオッケー!」
バンカーショットでは、プロのスーパープレイを見せつけます。
Jr選手
「えぐ!多分、機械入ってる」「(うますぎて)インチキです!」
うるま市出身。ツアー通算6勝、おととし賞金王に輝いた比嘉。子どもたちとのふれあいは、比嘉プロにとってもエネルギーチャージできる時間です。
比嘉一貴プロ
「初心に戻るじゃないですけど。やっぱり、ジュニアのときっていうのは、もっと純粋にゴルフを楽しんで、もっと自分が感じたままにゴルフをしてたのかなっていうふうに思うので」
おととしの国内ツアー、自身初、県勢二人目の賞金王の座を射止めた比嘉。抜群の安定感を見せ、国内ツアーを席巻し、身長158センチ、歴代で最も小柄な「賞金王」に輝きました。
比嘉一貴プロ
「海外ツアーに挑戦できるチャンスがあれば積極的に、日本ツアーを代表してしっかりそこでも成績を残さないといけないと、そういう自覚がどんどん出てくるのかなと思います」
次の挑戦の舞台に選んだのは「世界」でした。去年4月には世界四大メジャーの一つ、マスターズに出場。欧州ツアーを主戦場に世界で戦いを続けましたがそれは想像以上に厳しい戦いでした。
比嘉一貴プロ
「簡単にいく世界じゃないっていうのは、わかっていたんですけど、なかなか、うまくいかない時間が長くて。やっぱり、自分の中でも、日本ツアーでできたことが
向こうでは出来なかったっていう部分が…」
「環境が変わるとここまで、ゴルフが難しくなるんだなってところは、行ってみてすごく、収穫と言ったらそうなんですけど、課題もたくさん見つかりました」
世界20か国以上を転戦し、毎週のように国境を越えるハードスケジュール。心も体も疲弊していきました。
比嘉一貴プロ
「日曜日に、試合が終わって、その日の夜に、次の目的地に向かう飛行機だったりするんですけど一番疲れている日曜日に、ホテルで寝ることができない。移動中に休憩して、月曜日の朝に着いてそのままコースに行って練習するっていう感じだったので」「大変だなって思っちゃだめだと思うんですけど、少し。。えー。。。きつかったですね」
参戦した欧州ツアーは、ポイントランキング120位に終わりシード権獲得はなりませんでした。
比嘉一貴プロ
「自分がこれができないと気づいてしまうと、できるようになりたいと欲張ってしまったなのは反省しています。けど、それができないままで終わることが自分の中でちょっと、許されないじゃないですけど、諦めきれなかった」
経費も労力も、国内の何倍ものパワーが必要な海外での試合。それでも比嘉は海外挑戦をあきらめないと言います。
RBC 下地麗子キャスター
「日本の方が環境は良い。それでも今シーズンも海外で出られる試合は出ていきたい、その思いはどういったところにある?」
比嘉一貴プロ「やっぱり、向こうの環境、向こうのコースで納得いくラウンドができた時の喜びとか。同じ組の人に勝つだけでも、達成感というか。そういう意味では、海外ツアーの方が良いプレーをした時の喜びが大きかったというところで、 通用しなかったままでは終わりたくないという部分が強いかなと思います」
比嘉一貴プロ
「僕が(宮里)優作プロ、藍プロを目指したような、そういう存在になりたいというのが、自分のなかにある。ジュニアの目指す、目指される選手であり続けたいなと思っています」
子どもたちに目指されるプロゴルファーへ。地元沖縄で自身の原点を感じて。比嘉が新たなシーズンに挑みます。