母が見守るなか迎えた沖縄での最後の試合
母の前で沖縄でプレーする最後の試合。
「絶対勝つぞー!おーーー」
母のさつきさんは、スコアラーとしてベンチに入ります。

しかし、社会人も所属する兵庫のクラブチーム・丹波ガールズとの試合は相手に打ち込まれる展開。
3点を先制され、むかえた2回。沖縄県女子ジュニア育成会はランナー1塁の場面で小禄選手…フライアウトでチャンスをものにできません。
その後も相手に得点を許し、3回までに9失点。でも母は、信じていました。
母・さつきさん
「きょうは楽しそうにやっています、点を取られても。取り返そうって、多分。力はあると思うので」
ベンチから声を出す小禄選手
「狙っていけるよ、狙って!いっぽーーん」
絶対に一矢報いる。強い思いに、次のチャンスが巡ってきます。
4回、育成会は1アウト2塁3塁のチャンスを作ると、バッターはキャプテン小禄星夢選手。バッティングは母と毎日自主練習を重ねてきました。
(チームメイト)
「星夢(らむ)、力抜けよ!」

小禄選手
「自分がキャプテンとして返してやろうと思って」
レフト前に運ぶ見事なタイムリーヒット!キャプテンとして、練習の成果を発揮します。

母・さつきさん
「信じていました」
この回2点を奪った育成会。2対9の5回コールドで敗れたものの、力を出し切りました。
小禄選手
「今まで野球をしてきた中でこの女子育成会が一番楽しくて、これからも会って野球をしたいなと思います」
母・さつきさん
「この子が頑張っていたので、支えていくことができました。この子に支えられていました」

これからは、それぞれの進路で野球を続ける選手たち。チームは解散しても、その絆は永遠です。
「3か月ありがとう!イエーーーイ!!」
【記者MEMO】
小禄選手の夢は沖縄の子どもたちや野球をしている女の子たちに憧れてもらえるような野球選手になることだということです。高校での活躍も祈っています。









