アメリカ軍が3か月連続で嘉手納基地でのパラシュート降下訓練を強行したことについて、県が改めて抗議しました。
アメリカ軍が県内で行うパラシュート降下訓練は、原則、伊江島で実施するとした日米合意があるため、県や周辺自治体は嘉手納基地で実施しないよう繰り返し求めています。

しかしアメリカ軍は再三の中止要請を無視し、嘉手納基地での降下訓練を3か月連続で実施していて、日本側もこれを「日米合意の例外」として追認する状況が続いています。
池田副知事
「3か月連続で訓練が実施されたことはSACO最終報告の趣旨に著しく反し訓練の常態化につながりかねず、また県民の思いを蔑ろにするものであり大変遺憾」

池田副知事は20日、先月に続き外務省の宮川沖縄担当大使と沖縄防衛局の伊藤局長を県庁に呼び、アメリカ軍に対し嘉手納基地での訓練を実施しないことを求めるよう改めて要請しました。
また、補修工事のために伊江島が使えない状況が続くのであれば国外・県外で計画的に運用してほしいとも求めましたが、これに対し伊藤局長は「引き続き関係各所と調整をしていきたい」と述べるにとどめました。