3か月連続で強行された嘉手納基地でのパラシュート降下訓練。原則、伊江島で実施するよう定めたSACO合意の形骸化が懸念されていますが、木原防衛大臣は訓練に理解を示しました。

県や周辺自治体が中止を求めるなか、アメリカ軍は15日に嘉手納基地でのパラシュート降下訓練を実施しました。
県内でのパラシュート降下訓練は1996年のSACO合意で原則、伊江島で実施するとされていますが、3か月連続で嘉手納基地での訓練が強行されたことで、合意の形骸化が懸念されています。
木原防衛大臣
「在日米軍の即応性を維持向上させるために緊要なものであることから、例外的な場合に該当するものと認識をしております。今ご指摘いただいたようなSACO最終報告が形骸化しているとのご指摘は当たらない」

訓練について木原防衛大臣は、伊江島補助飛行場の滑走路が訓練で使用する航空機の離着陸に適さない状況が続いているためだとして、理解を示しました。
木原防衛大臣は16日午後から沖縄を訪れていて、17日には玉城知事と面談する予定です。