中学校の学習を学び直したい大人などを対象にした講座が毎週夜、大分市で開かれています。講座は「ナイトスクール」と呼ばれ、関心が高まっています。
夜の講座「ナイトスクール」は、大分市教育委員会が2016年度から毎年開いています。この日は英語の講座が行われ、若者から高齢者まで幅広い世代の人たちが参加していました。
対象は様々な理由から中学校で十分に学べなかった人や生涯学習として学び直したい人たちです。「英語」「ふるさと知ろう科」「国語」「 数学」、それに日本語を学びたい外国人向けの「 国際科」の講座があり、今年度は3つの会場で20代から80代まで126人が受講しています。
(受講者)
「色んな世代の人と交流できて楽しい。いずれは海外で暮らしたい。そのための一歩です」
「継続が力なりということでずっと続けていけば私の語学力も進歩していくのでは」
ナイトスクールを受講する人のほとんどは生涯学習の場として活用しているということですが、中学時代に家の手伝いなど様々な理由で学べなかった人たちの受け皿にもなっています。
(大分市教育委員会社会教育課・安部桂司さん)「実際にナイトスクールを始めてみると、もう一度自分自身が学び直したいという人が集まっている。子ども時代に十分学べなかった人たちがまた学びの機会を受けられるような形としてナイトスクールに取り組んでいる」
近年、家庭学習やフリースクールなど学校以外の学びの場が広がりを見せるなか、ナイトスクールは多種多様な学習意欲に応えている大切な場となっています。