「今年から指揮をとる小久保監督に報いたい」

ソフトバンクの正捕手としてプロ14年目を迎える今シーズン。4年ぶりのリーグ優勝に向けて指揮を執るのは小久保裕紀新監督です。甲斐が初めてリーグ戦全試合に出場した2021年の1軍ヘッドコーチは小久保監督でした。しかし苦い思いがあるといいます。工藤監督・小久保ヘッドコーチの時は143試合に出て、4位で終わったことを今でも悔いているとしみじみと振り返ります。

「やっぱり全試合を拓也でいくぞっていう思いってうれしいし、きついとかはそのときはありませんでした。やりがいを感じていますし、試合に出てきついとかなかったです。ただ期待に応えられなかったので、その時の借りを返さないといけないと思っています。いずれにしても早く小久保監督の考えを理解した上で野球をやりたいと思います」

8年ぶりのBクラスに沈んだあのときの悔しさを晴らし小久保監督に報いる。常勝軍団の扇の要として、「日本一」ただ一つを追いかけます。

最後にプロ野球選手に憧れる子どもたちに甲斐拓也選手からメッセージです。

「中学高校で英語学べるのに何で寝てたんだろう 勉強はやった方がいい」

「野球は楽しむことが一番です。僕は勉強してきませんでした。野球漬けで、勉強はしてこなくて野球ばかりしてきました。振り返るともうちょっとやっていた方がよかった。絶対やった方がいいと思うんです。学校行かせてもらって中学、高校では英語が学べるのになんで寝てたんだろうと思うんです。

今、外国の選手と会話をしますが、単純な英語しか喋れず通訳が入りますので、あの時に勉強していればなと思うんです。勉強は絶対にした方がいいです」