トキハはトキハインダストリーの全株式をイオン九州に譲渡することで21日、基本合意したと発表しました。
百貨店事業を営むトキハは、大分県内でスーパー23店舗を営むトキハインダストリーの株式を100%所有していますが、全株式を九州で総合スーパーなどを展開するイオン九州に譲渡する基本合意書に締結しました。譲渡金額は発表されていません。
背景として、近年のスーパーマーケット業界で価格や顧客サービスの面で競争が激化していることや、今年3月にはサイバー攻撃の被害を受けたことからその対策として、イオン九州のノウハウや経営資源を活用することが必要と判断したということです。

株式譲渡時期は来年1月末を予定していて、株式譲渡後もトキハインダストリーの従業員はそのまま雇用されるということです。
また、社名とトキハインダストリー・アテオの店名やロゴマークに変更はないということです。トキハカードや双葉会、ルッチャ、トキポなどもこれまで通り利用できるということです。
トキハインダストリーの24年度2月期の売上高は316億円で、従業員数は10月現在で1467人となっています。