甲斐拓也はプロ13年目の去年、10月中旬のクライマックスシリーズまで戦い抜き、長くタフな1年となりました。リーグ戦は3位と不本意な成績に終わり、今年のペナントレースではリーグ優勝と日本一奪還に向けて甲斐が決意を語りました。
WBC優勝からわずか10日後にペナントレース開幕
―― 厳しい表情でシーズン入ったなと思っていて、WBCのプレッシャーは
「大きかったですね。2、3月に体調を一番良い状態に持っていかないといけなかったんで、WBCから始まってシーズンというのは長いなっていうふうにやっぱり思いますよね」

WBC決勝からわずか10日でペナントレースが開幕。初戦からタイムリーを放ち、チームも好調なスタートを切りましたが、7月に12連敗してオリックスに首位を譲ると浮上のきっかけをつかめず、結局3位に終わりました。
「12連敗して改めて勝つことの大変さを教えられた」
―― キャッチャーの難しさは
「12連敗で改めて勝つことの大変さを教えられたと思います。連敗しても勝負の世界だからそういうこともあり、明日勝てばいいと思う自分がいたんですが、7連敗とかまでいったら、ちょっと待てよと振り返る自分がいて、大丈夫がだんだん怖くなってくるんです。
もし打たれたらどうしよう、負けたらいろいろ言われる。7月に12連敗で、最後の試合の千葉ロッテ戦、角中勝也に打たれたサヨナラホームランで、こんなことあるんだな、こんなに勝つのって大変だったのかとすごく感じた瞬間でした。まさか12連敗するとは思わなかった。改めて勝つことの大変さというものを感じさせられた」