ダイハツ工業が安全性確認試験で不正を繰り返していた問題で、ダイハツ九州の大分工場が25日からすべての生産を停止することがわかりました。大分県内でダイハツ工業と一定の取引がある企業は89社に上るとみられ、県は状況を注視するとしています。

この問題はダイハツ工業が安全性の確認に必要な衝突試験について不正なデータを使って国の認証を取得していたものです。

これを受けて中津市のダイハツ九州は、20日から製造した車の出荷を停止している一方、生産は続けています。その後、20日の夜になってダイハツ工業から指示を受けて、大分工場が23日午前2時40分まで稼働し、25日からすべての生産を停止することを決めました。久留米工場は22日から生産を停止します。

ダイハツ九州は来年1月8日から予定している休暇明けの生産開始も未定となっています。

民間の信用調査会社帝国データバンクによりますと、県内でダイハツ工業と一定の取引がある企業は89社に上るとみられ、派生する売上高は4800億円と推計されています。

県自動車関連企業会の事務局を務める県工業振興課は「ダイハツ側の対応を含め、状況を注視していきたい」としています。