大分市で起きた時速194キロの車の交通死亡事故を巡り、見直しの議論が始まっている危険運転致死傷罪について、自民党のプロジェクトチームが岸田総理に対し、処罰対象の拡大を提言しました。

危険運転致死傷罪のあり方を見直す自民党のプロジェクトチームが20日、岸田総理と面会し、法改正などを含めた提言を手渡しました。この法律を巡っては大分市でおととし、時速194キロの車による事故で小柳憲さん(当時50)が死亡。大分地検が起訴内容を当初の過失運転致死罪から危険運転致死罪に変更した経緯があります。

提言では、「大幅な速度超過が危険運転に適用されないケースがある」として処罰対象を拡大する法改正を含めた措置を求めています。提言を受けて岸田総理は「法務省で直ちに検討を開始させたい」と述べました。