大分県日出町の社会福祉協議会が今年9月にサイバー攻撃を受け、利用者のメールアドレス約480件が流出し、インターネット上の掲示板に公開されていたことがわかりました。

日出町社会福祉協議会によりますと、9月19日夜にホームページの情報とメールデータの入ったレンタルサーバーがサイバー攻撃を受けました。翌日、メールが開けなかった職員が状況を調べたところ、介護や育児の支援サービスを利用していた町民らのメールアドレスがインターネット上の掲示板に公開されているという情報提供が警察からありました。

流出したメールアドレスは484件にのぼり、このうち15件がアドレス自体に氏名が含まれているということです。現在、掲示板に公開されたアドレスは削除済みで、これまでに2次被害は確認されていません。

またハッキングされたサーバーを利用しておよそ1万5000件のメールが不正に送信されていました。

日出町社協はアドレスが流出した町民に対して謝罪するとともに、不審なメールが送られてきた場合、注意するよう説明しています。

また、日出町社協は「メールアドレスを悪用した『なりすまし』や『フィッシング詐欺』などが発生する可能性は否定できない。今後このような事態が生じないようにセキュリティー対策を講じていく」としています。