先端技術を駆使して、様々な分野のデジタルコンテンツを展開し、積極的な人材育成にも取り組んでいるITコンサルティング企業の「ティーアンドエス」。グループの会長を務める稲葉孝政氏に今後の展望について聞きました。

ドローン飛行やホログラムショーなど自然とデジタルが融合した「キャンプリゾート」。この施設を手がけるのは東京に本社を構えるITコンサルタント企業のティーアンドエスです。

大分県玖珠町出身の稲葉孝政会長は1988年に会社を創業し、全国の大手企業を顧客とする会社に成長。2018年には日田市内に「ティーアンドエスおおいた」を設立し、グループのシステム開発の拠点として日田と玖珠で120人が働いています。

ティーアンドエスグループ・稲葉孝政会長

ティーアンドエスグループ・稲葉孝政会長:
「今、東京でもIT系では相当トップクラスの会社になれましたので、その恩返しっていうのは一番強いですね」

地元愛の強い稲葉さん。去年7月には玖珠町にキャンプリゾートをオープン。ドローンの操縦や立体のホログラムショーが楽しめるなど新しいスタイルで地域活性化に一役買う施設です。

ティーアンドエスグループ・稲葉孝政会長:
「今、地方関係がみんな弱っているんで元気にするためのプロジェクト関係を作るという形で今やっています」

さらに、県内でIT技術者の育成にも取り組んでいます。日田市と玖珠町にプログラミングなどシステム開発に必要な知識を学べる施設「ITファーム」を開校。学費は無料で、半年間の研修期間中、毎月20万円が支給されます。

ITファーム

受講生・澤田秀仁さん:
「一日丸々IT関係の勉強ができて、なおかつお金もいただけるということで、すごくありがたい半年間でした。今後、専門的な部分ももう少し伸ばせていけたらなと思っています」

IT人材の育成に力を注ぐ「ティーアンドエス」。大分で開発したシステムで世界に挑みます。

ティーアンドエスグループ・稲葉孝政会長:
「世界がもう明快に相手なんで、世界に通じるようなコンテンツを私たちは作らなきゃいけないんです。私は大分を制作拠点にしようと思っています。大分にお世話になったことが多くて、それは恩返しをしていこうという思いが非常に強いですね」