大分市に秋の訪れを告げる「賀来の市」が11日まで行われています。今年は6年に一度の「大名行列」の年。稽古を重ねた中学生が伝統の大技に挑みました。

県内の秋祭りのトップを切って開催される「賀来の市」今年は、6年に一度の大名行列が行なわれる年です。

700年以上の歴史を持つといわれるお祭りで大名行列は戦時中に途絶えていましたが、1951年に復活して現在まで続いています。

今年も9月1日に多くの観衆が見守る中、子どもから大人まで200人を超える地元の人たちが賀来神社へと練り歩きました。

(見物客)「感動しますね。お祭りが去年とかも短くて寂しかったけど、今年は大名行列が見られて良かったです」「小さい子から高齢の方まで本当に素晴らしい文化だなと思いました」

大名行列の呼び物は「鳥居越し」。傘を投げ上げて高さ5メートル以上ある鳥居を越して受け止めます。この大役を務めるのは中学2年生の甲斐咲渡さんです。

(見物客)「すごかった」「かっこ良かった」「凄くて思わず動画に取りました」

賀来神社までの道中で3回挑む「鳥居越し」、甲斐さんは全てを一度で成功させました。

(甲斐咲渡さん)「緊張して最初、遠くに投げてしまったんですけど、最後にうまくできて良かったです。この緊張感を日頃の緊張する場面でもリラックスした状態で出来るようにしたいです」

「賀来の市」は11日までの期間中、神楽などが奉納され、大名行列は6日と11日にも行われます。