大分県別府市の耕作放棄地を活用して育てられたサトウキビが今年初めて刈り取られ、アフリカンサファリのゾウの元に届けられました。

むしゃむしゃとサトウキビをおいしそうに頬張るゾウ。今年初めて収穫されたばかりのサトウキビが大分県宇佐市にある九州自然動物公園、アフリカンサファリのゾウに届けられました。

別府市内竈に広がるサトウキビ畑。「別府・日出さとうきび研究会」が耕作放棄地を活用しゾウのエサとして3年前から栽培しています。生産者が29日生育状況を確認しながら3メートル近くまで育ったサトウキビを刈り取っていきました。

(恒松敬章さん)「収穫量はゾウが求めている量にできていないのでこれからも新鮮なサトウキビをいっぱい作ってゾウに食べてもらえるように頑張っていきたいと思う」

大好物の到着を「鼻」を長くして待っていたアジアゾウ3頭。採れたての新鮮なサトウキビをがぶり!鼻と足を器用に使って味わいます。今年のサトウキビは去年よりも面積を広げておよそ42アールで栽培、冬までの間に、およそ8トンが届けられる予定です。

(恒松敬章さん)「すごいうれしいです。勢いよく食べてくれているんでめちゃくちゃうれしい!おいしそうに食べてくれている」

また、29日は親子にもプレゼント。今年3月に生まれた子どものゾウは初めて見るサトウキビに興味津々でした。

(アフリカンサファリ・神田岳委園長)「お母さんが食べているのを真似して食べる”ふり”をしている状態。親子2人ともウキウキしている様子が良かった」

子どものゾウはまだサトウキビをそのまま食べることができませんが、園は今後、様子をみながら小さく刻んで、離乳食として与える予定です。