全国で相次ぐ高速道路の逆走。この時間のニュースでも2月、逆走してくる車を間一髪で避けて正面衝突を回避した映像をお伝えしました。問題の背景と、万が一遭遇した場合の対処法についてお伝えします。

2月19日大分と宮崎の県境にある高速道路で撮影された映像では、片側1車線のトンネルを走行していると突然、逆走してくる白い軽乗用車がー撮影した女性は左に避けて間一髪、正面衝突を免れました。

(映像を撮影した女性)「この人、気づいていのかな、逆走していることにと思うくらいにスピードを出されていたので、正面衝突するんじゃないかという恐怖ですね」

通報を受けた警察が逆走車を発見。高速道路から下ろし事故には至りませんでした。

(高橋宏明記者)「重大な事故につながりかねない高速道路の逆走。中でも誤進入が目立つといいます」

県警によりますと、県内の高速道路での逆走はこの5年間で16件発生。本線に合流する際、誤って大きく右折してしまった事例や、サービスエリアなどから本線に戻る際に反対側に出てしまうケースが目立ちます。また、進路を間違えたことに気づき、道路を折り返して逆走したケースもあるといいます。

では、万が一、高速道路を走行中に逆走車に遭遇した場合どう対処すればいいのでしょうか…

(JAF大分支部広報担当・岩元幹太さん)「視野を広く持つことで電光掲示板の様子や落下物に気づくことができるので、スピードを落とすこと、前の車との車間距離をあけること、自分の身を守る防衛運転というのを心がけてほしいと思います」

逆走車の映像を撮影した女性は、前を走行する車との車間距離をあけつつ、電光掲示板の情報や対向車のパッシングがあったので、備えることができたといいます。

一方、自分自身が逆走を防ぐには…

(岩元幹太さん)「しっかりとルートを確認しておくということも大事な手段の1つとなります。『ここで降りるんだったっけ?』っていう状態にならないためにも事前にナビなどを使って確認しておくことで逆走のリスクを下げることができる」

重大事故につながる危険性の高い高速道路の逆走。警察は逆走車を見つけた際はすぐに110番通報してほしいと呼びかけています。