大分県臼杵市の旧県立野津高校の跡地活用事業をめぐって、複合施設を運営していた市内の農業法人が事実上、経営破たんしたことがわかりました。
臼杵市野津町の農業法人「ネクストファーム」はピーマンの生産のほか、旧県立野津高校の跡地を活用する事業に公募で選定され、複合施設を運営していました。
民間の信用調査会社・帝国データバンクによりますと、「ネクストファーム」は2月21日付けで事業を停止して事実上、経営破たんし、3月3日に事後処理を弁護士に一任したということです。多額の投資に対して、収益を上げられなかった「販売不振」が原因で、今後、債務整理を行っていくとみられています。
旧野津高校の跡地活用をめぐっては、市が校舎の改修などにおよそ4億円を投じていて、去年8月以降、「ネクストファーム」に共益費や電気代などあわせて133万円の滞納金があると明らかにしています。