家庭ですぐにできる「自助」の工夫
このような想定外の事態に対し、私たちはどう備えればよいのか。加藤氏は、家庭ですぐに実践できる具体的な対策を提案している。
・「水嚢(すいのう)」で水の侵入を防ぐ
土嚢の代わりに、45リットルの大きなごみ袋を二重にし、半分ほど水を入れて縛るだけで簡易的な重りになる。これを積み上げて浸水を防いだり、低い場所にあるトイレや排水口の上に置いて下水の逆流を防いだりできる。日頃から大きなごみ袋を多めに用意しておくことが大切だ。
・家財や重要書類の配置見直し
配電盤、給湯器、Wi-Fiなどの通信機器、そしてパスポートや保険の書類などは、あらかじめ2階以上の高い場所に保管することが推奨される。
・風害対策と「絶対の鉄則」
植木鉢など飛ばされやすいものは屋内に取り込み、側溝や雨どいは普段から掃除しておく。強風時には窓ガラスにテープを貼り、窓から離れて過ごす。看板などが飛んでくる危険があるため、外の様子を見に行く「見回り」は絶対に避けることが鉄則だ。
・避難時は長靴ではなく「スニーカー」
あらかじめ複数の避難ルートを考えておくことはもちろん、雨の中を避難する際は、水が入って歩きにくくなる長靴ではなく、動きやすいスニーカーを履くことが推奨されている。
都会ではスマホばかり見ている若者も多いが、身の回りの音や風の変化に気を配るなど自然に対する日頃の心がけも大事だ。
また、いざという時の対応について町内会や隣近所と事前に話し合っておくこと。そのためには日頃の挨拶やちょっとした付き合いも意外に効果があるのだ。想定外の災害から命と暮らしを守るためには、こうした小さな「自助」と「共助」の積み重ねが何よりの力となるのである。





















