老人ホームに入所する権利を名義貸ししたなどとして、大分県佐伯市内の80代の女性が返還金などの名目でおよそ1050万円をだましとられ、警察が特殊詐欺事件として捜査しています。
警察の調べによりますと去年12月上旬、佐伯市内に住む80代の女性の自宅に不動産会社を名乗る男から電話があり「家の近くにできる老人ホームに入所する権利がある」などと言われました。
女性が入所を断り、他の人に権利を譲る話を承諾したところ、弁護士を語る男から「他人への名義貸しは犯罪で、名義貸しをした相手は入所費用の1000万円を不動産会社に支払っていて返還金が必要」など言われました。
この話を信じた女性は去年の12月上旬から12月22日までの間に4回にわたり、現金を送付したり、相手が指定する口座に振り込んだりして合わせておよそ1050万円をだましとられたということです。
警察は特殊詐欺事件として捜査していますが、被害にあわないために迷惑電話防止機能付き電話機が犯罪防止に有効なので、各行政機関の購入費用補助制度の積極的な活用を呼びかけています。