大分市の水族館うみたまごでおととし生まれたトドの赤ちゃんが順調に生育し、人工保育の成功例として国内初の認定を受けました。
まだ冬休みが続く中、大分市のうみたまごには多くの家族連れが訪れ、動物のパフォーマンスに大きな歓声が上がっていました。
一方、バックヤードでは係員が日々動物の飼育に取り組んでいます。中でも国内で初めて人の手で人工的に育てられたメスのトド「ロコ」は職員の愛情のもと1年半で体長152センチ、体重90キロにまで順調に成長しました。「ロコ」は生まれた直後から授乳が上手くいかず、職員が試行錯誤でミルクを与えて、トドでは国内初の人工保育の成功例となりました。この功績が認められ、うみたまごは12月に日本動物園水族館協会から繁殖技術の向上を目的とした栄誉ある「初繁殖認定」を受賞しました。
(うみたまご飼育員・澤田達雄さん)「色々大変な時期はあったんですけど、今こうやって元気にいてくれるのは本当に感謝でしかないです。お客様も含めてたくさん応援をいただいたのがすごく励みになりました。そういったことがこういう形になったのはひとつすごく嬉しいです」
「ロコ」は現在、同い年のルコと一緒にデビューへ向け、毎日元気にパフォーマンスの練習に励んでいます。