発生から4日目を迎えた大分市佐賀関の大規模火災。消火活動が続く一方、避難所では体調不良を訴える声もあり、影響が広がりつつあります。
およそ170棟が焼け1人が死亡。発生から72時間が経過しましたが、現場には未だ100度以上の熱源があるなど鎮火には至っていません。
また、20日から警察と消防による実況見分が始まり、今回の原因について調査が始まっています。

(佐藤知事)「一日でも早く被災者の皆さんが通常の生活に戻れるように全力で取り組んでもらいたい」
21日午前開かれた県の災害対策本部では、佐藤知事が火災が発生した18日の夜の風速は15メートルを超えていたと推測し、火災が拡大したことについて、強風が最大の要因で自然災害の側面があるとし国に必要な支援を求める考えを示しました。また公営住宅やホテルなどを確保していて、希望者の避難支援を進めていく方針です。
21日正午時点で、避難所となっている市民センターには被災した130世帯のうち69世帯108人が身を寄せていて、体調不良を訴える人も出始めています。さらに、発生から時間がたち自宅の状況を確認できない被災者からは不安や動揺の声が聞かれました。

(被災者)「不安というか落ち着かない一回見に行かないと」「(消防団から)「おばちゃん残念だけど家はない」と言われた。確認したいんですよ、焼けているのはわかっているけど、みんな少しは望みがあるから実際に確認したい」
こうした状況を受け、大分市は22日と23日、警察と消防が同行して、マイクロバスで規制線の内側に入り、被災者が現場を確認できるようにする予定です。



















