――今後の野球人生において指導者になるプランは?

もういろんな形で今まで野球にお世話になってきた分を野球に恩返ししなければいけないという思いでやりたいと思ってます。当然指導者としてのスキルみたいなもの、求められる部分が出てくると思いますので、いざそういう立ち位置になったときにちょっと僕自身の感覚だけでっていうのはいけないと思います。

現状で僕自身が引退する理由にもなりましたけども、バッティングの形であったりだとか指導の方法は僕が若いころ教わったことと変わってきてる部分もたくさんありますので、外の世界から勉強させてもらえる時間になるといいなとは思っています。いざ自分が教える立場になったときに自分自身の感覚プラス、いま教えられているバッティングというものも自分の中で勉強しながら自分が教えるものはこういう形なんだっていうのをしっかり作れる時間にしたいなと思ってます。

――この決断をするにあたって相談した人や後押しになった言葉は?

お世話になった先輩方であったりだとかいろんな方に相談させてもらいました。みんな言っていただけるのは「お前自身がやりたいって意思があるんだったら絶対やった方がいい」って言われました。間違いなくユニフォームを脱ぐときがいつか必ず来ると思うので野球がしたいっていう意欲があり、なおかつ「うちでやってくれ」というチームがあるならば、それ絶対やった方がいいよってのはみんなから言われます。

名球会にも所属させていただいてますけども、もう全員言われるのはユニフォームを着れるうちはユニフォームを着てプレーした方がいいって絶対言われるんですよ。若いときってのは本当にそうなのかなっていう疑問みたいなものはやっぱありましたけど、やっぱりこの歳になってまだプレーできるという喜びがあるってのはすごくありがたいことだなっていうふうに思います。こうやって地元に球団があるっていうことは、僕らが子供のときはまだなかったので、こういう環境があるとありがたいなと思います。自分がプレーすることで、プラスになることをやっていきたいなという気持ちと、自分がもう野球お腹いっぱいだわって思うまでやり続けられればいいなというふうに思ってます。

――古巣・ソフトバンクと闘うことになりますが?

どちらかというと今、現役でやってる選手よりも監督、コーチの方が顔がわかったり、話ができる方が多いのでそういう人たちと会えるのはすごく楽しみだなというふうに思います。若い選手がこれから1軍を目指してとか、表舞台に立つために一生懸命野球やってる試合の中で僕自身もまだまだこれぐらいできるっていうのを見せられればいいなと思ってます。