来年春に迫った大分県知事選挙で急展開。11日になって新たに現職の市長ら3人が出馬する“乱立”の可能性が出てきました。
関係者によりますと、衆議院大分3区選出の岩屋毅議員(65)が大分県知事選に出馬する方向で最終調整が進められていることがわかりました。岩屋議員は11日になって出馬する意向を関係者に伝えたということで、OBSの取材に対し「前向きに検討しているが、いまお話しできることはない」とコメントしています。

一方、大分市の佐藤樹一郎市長(64)は11日に会見を開き、知事選への出馬を表明。会見で、佐藤市長は産業の振興や子育て対策といった広瀬県政を継続しつつ、国とのパイプやこれまでの経験を活かしてさらに大分県を発展させたいと意欲を語りました。
(佐藤樹一郎市長)「特定の考え方に寄るのではなくて広く多くの皆さんから意見をもらいながら、経験を活かしてさらに大分県が発展するための取り組みをしていきたい」

また、参議院議員を3期務めた足立信也さん(65)も知事選への出馬を模索。立憲民主党県連などを訪れ、野党系候補の一本化に向けて協力を呼びかけました。
(足立氏)「野党系から2人出ることはあり得ない。そんなことをしたら県民の信頼を失ってしまう」
――自身が知事選に打って出ることは?
(足立氏)「そんな自分勝手な行動はできない、大人ですから」

来年春の県知事選には参議院大分選挙区選出の安達澄議員(52)がすでに出馬を正式表明しています。

およそ5か月後に投票が迫った統一地方選の県知事選挙。「ポスト広瀬」をめぐる動きは今後さらに加速していきそうです。