第二次世界大戦中の強制収容所での経験を絵本に描いた日系アメリカ人俳優が日本を訪れ、「世界中の人々に、いかに民主主義が脆いかを知ってもらいたい」と語りました。
ジョージ・タケイさん
「私の子どものころの経験が日本語に翻訳されたことによって、日系アメリカ人に起きたことをより多くの人に伝えることができます」
アメリカ・ロサンゼルスで生まれた日系三世のジョージ・タケイさんは、第二次世界大戦中、5歳のときに日系アメリカ人強制収容所に送られました。
絵本「ぼくらの自由がうばわれる時」は、タケイさんの強制収容所での暮らしや、日系人というだけで「敵国側の人間」とみなされた人種差別の現実が、当時タケイさんが子どもながらに感じた想いとともに描かれています。
ジョージ・タケイさん
「(当時のことは)決して忘れることができません。世界中の人々に、いかに民主主義が脆いかを知ってもらいたいです」
現在はトランプ政権が移民を厳しく取り締まっていますが、タケイさんはかつて日系アメリカ人が経験したことと「同じことが繰り返されようとしている」と訴えました。
一方、SFドラマ「スター・トレック」シリーズなど、俳優としても広く知られるタケイさん。サイン会には長年のファンも参加し、言葉を交わしました。
参加者
「緊張で胸がいっぱいで、このあと書籍を通じて、後世にこのようなことが起こらないように、何かできるアクションの糧になればなと思って読むことを楽しみにしています」
「恐怖がわからなければ、それを避けることもできないですから。そのことを知るのに、こういう機会が大事だと思っています」
タケイさんの絵本の日本語版は、今週27日から販売されます。
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