女子ゴルフアメリカツアーに数多くの日本人選手が挑戦する中、大分県内の女子中学生ゴルファーがいま頭角を表しています。競技を始めて4年で九州2位に、その素顔に迫ります。

大分市のゴルフ練習場でクラブを振る有田茉央さん。お気に入りのキャラクターのウェアをまとい黙々と練習を重ねます。

(大分西中学校2年・有田茉央さん)「楽しそうだったので始めてみました。良いショットでピンに絡んだりしたときはうれしいです」

有田さんは4月3日と4日、第6回OBS九州女子ジュニアゴルフに出場し、中学生の部で2年生ながら優勝争いを演じ2位。九州大会で初めての入賞でした。

(有田茉央さん)「悔しかったんですけど、最終日は全体的に良くて自分自身納得できた試合だなと思います」

ライバルたちとは違い、ゴルフを始めたのは小学5年生と比較的遅いスタートでした。父親とラウンドするうちに楽しくなってきたといいます。

そんな娘を見て父親は、習っていたプロに自分よりも娘を見てほしいと依頼。指導して4年の波当根弓彦プロは有田さんの真っすぐな弾道で飛ばせる点にセンスを感じています。

(波当根弓彦プロ)「打球が曲がらない選手で、曲がらない特徴が強い。思ったよりも成長が早いし、見るたびにどんどん変わっていってる、僕の想像なんか遥かに超える成績を出すのかな」

平日は学校が終わればすぐに練習をはじめ、週末は県内外で試合に。茉央さんの熱意を家族は温かく見守っています。

(父・勝也さん)「やりだして1年ぐらいしたらスコアが私なんかより全然良くなったんです。あんまり差が開きすぎると一緒に回ってくれなくなっちゃうので」

有田さんは今年度、中学生では2人だけの県の国体強化選手に選ばれ、4月末には西日本大会にも出場。その先に大きな目標を見据えます。

(有田茉央さん)「プロゴルファーになって、メジャー大会にも出てみたい。優勝したいです」

また1人、可能性を秘めた女子ゴルファーが未来へ羽ばたこうとしています。