将来、運転手を目指してもらおうと、別府市の亀の井バスが大分県内で初めて路線バスの座席に「こども運転席」を設置しました。

(高橋宏明記者)「こちらが亀の井バスに登場したこども運転席です。ハンドルやアクセルペダルなどバスの運転席がリアルに再現されています」

県内で初めて亀の井バスが7日から導入した「こども運転席」。画面にはバスの前方にあるカメラの映像がリアルタイムで映し出されるほか実際の速度も表示されます。

ハンドルをはじめアクセルやブレーキのペダル、さらにドアの開閉ボタンなど運転士が操作する装置も設置されています。子どもの優先席となっていますが、空いている場合は大人も利用可能で、運賃は他の路線バスと変わりません。

(亀の井バス乗合課・中磨勇太係長)「お子様や親御様にバスを身近に感じていただけるように、乗務員になれるような設備を導入した」

こども運転席が導入されたバスは1台で、平日は別府市内や湯布院へ向かう路線をランダムに運行し土日や祝日は別府市内を走行します。

(中磨勇太係長)「普段体験できない乗務員の目線や操作ができますので、バスの乗務員になる1つのきっかけや、将来バスを利用するユーザーになっていただけたら」

将来の運転手育成へ、「こども運転席」バスの運行時刻について、平日は別府営業所への問い合わせで確認できます。また、土日や祝日は亀の井バスのホームページで公開されています。