大分県のJR豊肥本線で17日、走行中の普通列車のドアが突然開いた異例の事態。国の運輸安全委員会は事故につながりかねない重大インシデントに認定し、原因究明に乗り出しました。
(安部記者)「国交省の事故調査官が豊後竹田駅に入ります。これから事故車両の調査が行われます」
18日は国交省運輸安全委員会の事故調査官ら5人が竹田市のJR豊後竹田駅で事故車両を調査しました。
この事故は17日午前6時半すぎ、豊肥本線の下り普通列車が豊後荻駅と豊後竹田駅の間を走行中に車両右後方のドアが2回開いたとみられるものです。
乗客20人にけがはありませんでしたが、運輸安全委員会は事故につながりかねない「重大インシデント」に認定しました。
18日の調査では、車両の構造や当時の状況、運転手への聞き取りを行ったということです。
(国交省運輸安全委員会・中村康介鉄道事故調査官)「電気的なところなのか、機械的なところなのかを重点的に調べた。全体的に調査してそこから徐々に絞り込んで原因を突き止めたい」
運輸安全委員会は19日も車両を調査し走行データなどを分析したうえで、1年以内をめどに報告書にまとめることにしています。