国内各地で実験が進む「空飛ぶクルマ」。大分県豊後大野市の県央空港から敷地外に飛ぶ実証実験が21日行われ、今回は無人での飛行となりました。
実証実験は、東京の航空サービス開発会社が県の補助を受けて豊後大野市の県央空港で行いました。

「空飛ぶクルマ」とは、電気を使って自動操縦でき垂直に離着陸できる次世代の空の移動手段して期待されています。21日は関係者およそ100人が見守る中、地元の緒方小学校の児童がカウントダウン。
地上のオペレーター班が空港管制官とやり取りして安全を確認し、隣の運動場までおよそ380メートルを3分50秒かけて飛行しました。
(児童)「空飛ぶクルマが本当にあるのがすごいなと思いました」「災害時とかでも役に立ちそうなのですごいと思いました」
実験を行ったAirXによりますと、空飛ぶクルマの実証実験で空港を発着点として外へ飛んだのは国内で初めてということです。
(県先端技術挑戦課・加来隆幸課長)「どんどん成長する技術だと思いますので、新しい大分県経済のけん引役として引っ張っていただけるような、そういった形で県も応援していくように取り組んでいきたいと思っています」
AirXは「空港で運用できたのは大きな一歩」と手応えを示し、今後実用化に向けて研究開発を進めたいとしています。