仕事と旅を両立させ、人手不足に悩む地域を助けるサービス「おてつたび」が全国的に注目を集めています。大分県豊後大野市の農場で行われている取り組みを取材しました。

大分県豊後大野市大野町の育葉産業は70アールの面積でミツバの水耕栽培を行っています。3日から千葉大学の4年生・平野綾佳さんが「おてつたび」を利用して農場を訪れ、栽培を手伝っています。

「おてつたび」は「お手伝い」と「旅」をかけ合わせた言葉で、人手不足で困っている地域と働きながら旅を楽しみたい人をマッチングさせるサービスです。

平野さんはミツバの苗の植え付けやハウスを温める暖房の修理作業に汗を流していました。

(平野綾佳さん)「今まで食卓に座って食べる側だったけど生産側から見られたのが1番よかった」

人手不足に悩む育葉産業は採用を募集しても応募がない状況が続いていたためサービスの効果を実感しています。

(育葉産業・栗田貴宏取締役)「繁忙期に手伝ってもらって助かっている。農業に触れてここで働きたいと思うきっかけになってくれるようにつなげたい」

育葉産業は今後もこのサービスを利用して将来的には「正規採用につながる人材を確保したい」と話しています。