いよいよ6日鹿児島で5年ぶりに開幕する「和牛のオリンピック」こと全国和牛能力共進会。前回日本一に輝いた大分県勢は連覇への期待が高まっています。
鹿児島県で6日から開催される全国和牛能力共進会。霧島市の会場では5日、各地の予選を勝ち抜いた代表牛が続々と搬入されていました。
5年に1度開かれる全国和牛能力共進会は和牛のオリンピックとも呼ばれる国内最大の品評会です。
大会は牛の発育の良さや体の形を審査する「種牛の部」と肉質などを審査する「肉牛の部」の2つに分けられます。
これらの部門の下に月齢やオス・メスなどで分類した8つの区と高校・農業大学校が対象の「特別区」でそれぞれ優れた牛を決定します。
県勢は前回大会の「種牛の部」で豊肥和牛育種組合が最高賞にあたる内閣総理大臣賞を獲得しました。
この受賞によって県は豊後牛のブランド力が一気に向上したと分析しています。
(県畜産技術室・本田文博室長)「産地ごとの改良やブランド化への取り組みの成果を表す場が5年に1回のこの全共。好成績を出すことで県外の購買者からの引き合いも高くなる」
この5年間「日本一」を名乗ることができたおおいた豊後牛。県勢にとって今回は連覇が懸かる重要な大会となります。
(本田文博室長)「鹿児島県と宮崎県がライバルになってくる。若い生産者も出品しているので、ぜひ前回に続く好成績を収めてもらいたい」
鹿児島大会には過去最多となる41道府県からおよそ440頭が出場。このうち、県内からは21頭がエントリーしています。
おおいた豊後牛のさらなるブランド力向上へ。全国和牛能力共進会は10日まで5日間開催され、審査結果は8日と9日に発表されます。