任期満了まで残り半年となる中、広瀬大分県知事は4日、次期選挙への不出馬と引退を表明しました。県民の声や政財界の反応です。

大分市の中心部に広瀬知事不出馬の号外が張り出されると多くの人が驚いていた様子でした。

(大分市で県民)「ご苦労様でした。もう無理せずにゆっくりされてくださいということですね」「平松さんの後を継いで良く頑張って来られたと思います。災害とか色々なことで、ご高齢に関わらずいろいろ頑張って来られた。もうご苦労様と一言で言いたい」「ラグビー(W杯)の時は活気づいていて、大分もすごくにぎわったなって印象いまでも思うので、ああいう活気が取り戻せていけたらなと思います」「また大分のために何か別の形でやられたら良いのではないでしょうか」

県内の政財界からは引退を惜しむ声があがりました。

(県商工会議所連合会・吉村恭彰会長)「知事と一緒に中央に伺うとその存在感の大きさや影響力のすごさを目の当たりにしたというのが実感です。これからも県政を引っ張っていただきたいと思っていただけに大変残念」

(自民党県連・阿部英仁会長)「私自身もびっくりしているが、大分県を引っ張る広瀬時代を築いていただいた広瀬知事だった。次のリーダーをどう私達が擁立していくかそういう話をしていきたい」

(大分市・佐藤樹一郎市長)「ラグビーW杯がこの間の一番楽しい思い出になりました。知事の様々な尽力に対しまして改めて感謝申し上げますとともに、これから新たな取り組みをしっかりしていかなければならない」

佐藤市長は県知事選への動向も注目されていますが、知事選挙への去就については明言を避けました。

(佐藤市長)「今後につきましては、どちらにしても私の任期も半年ありますので、その間に熟考を重ねて参りたい」

また、元内閣総理大臣の村山富市さんは「ご自身がよく考えた上で決断されたのだろう。これまでのご労苦にねぎらいの言葉をかけさせていただきたい」とコメントしています。