法律によって必要となる設備などが増え建築コストがかかるため、大分県内では15階を超えるマンションの建設は進められてきませんでした。それが今、大分市内では、高層マンションの計画が相次いでいます。その背景を取材しました。
■コストをかけても採算に合う販売が見込める
大分市の古国府エリアに建設が進められている分譲マンション。高さはなんと18階建て。完成時点では市内で最高層マンションとなる計画です。
新成建設建築部 岩崎俊和課長:
「タワークレーンの一番高いところで70メートル。共同住宅だけで考えると大分で一番高くなる」
先月オープンしたこのマンションのモデルルームでは、最新の住宅設備とともに開口部の広い窓によって眺望の良さが強調されていました。
クレアネクスト古国府ザ・タワーモデルルーム 原千絵さん:
「18階からちょっと下向き加減で見た眺望、空の広がり感がなかなか他のマンションでは見られることが少ないと思う」
来場者の反応も良く、すでに第1期販売分は完売しているといいます。
クレアネクスト古国府ザ・タワーモデルルーム 原千絵さん:
「大分市内では18階建てというのが今のところありませんので古国府という地域やタワーのステータス感を含めてお気に召していただいていると思う」

これまで最高でも15階建てだった大分市内のマンション。それ以上高層になると消防法により非常用エレベーター設置などが義務付けられるなど、建築コストが上がるとされています。このマンションを手がけるのは、東京に本社を置くデベロッパーです。18階建てにした理由について、セントラル総合開発九州支店の山口高明部長は「一番効率の良い建て方、一番良い評価のされ方があるので上に伸ばした方が良いという結論」と話します。また、「底堅い需要はあるのでそれに合わせた形で私たちも供給を行っている」とし、コストをかけても採算に合う販売が見込める考えです。