新型コロナの影響で2年にわたり中止や縮小となった大分市と津久見市の夏の伝統行事「鶴崎踊」と「扇子踊り」が3年ぶりに復活しました。

津久見扇子踊りはおよそ450年前の戦国時代に戦で亡くなった人への供養の願いをこめて始まったとされています。

新型コロナの影響で2020は中止、2021年は規模が縮小されましたが、2022年は17人の扇子踊り娘のほか、市内の企業や子ども会などから総勢400人の踊り子が会場で華麗な舞を披露しました。

(参加者)「久々に戻ってきたなという感じがしてとても良かったです」「久しぶりだからもう忘れてるんじゃないかと思ったけど、体が覚えてて良かったなと思います」「みんなに見てもらえてうれしかったです。」

扇子踊りが終わると430発の花火が津久見の夜空を彩りました。

一方、大分市の鶴崎公園では3年ぶりに「本場鶴崎踊大会」が催され、時折、小雨がパラつく中町内会や企業など25団体から大勢の人が参加しました。

鶴崎踊も津久見扇子踊りと同じく戦国時代に大友宗麟のため、京都から舞妓を招いて踊らせたことが起源とされ、優雅な「猿丸太夫」と軽快なテンポの「左衛門」が披露されました。

(観客)「鶴崎の有名な踊りがあると夏という感じがして、嬉しい気持ちになります。」

(参加者)「3年ぶりでこの2年間、皆さんうずうずしていたと思いますが、凄くいい鶴崎踊になったのではないかと思います」

コロナ禍を乗り越え伝統を受け継ぐ3年ぶりの夏の舞が多くの観衆を魅了しました。