大分県内で7月に入ってから、新型コロナウイルスの感染者が急増。県医師会は「流行期に入っている」として健康管理、特にマスクの着用や、うがい、手洗いを呼びかけています。
(県医師会・井上雅公常任理事)「2週間で倍々に上がってきているので、流行期に入っているのは間違いない」
県内では7月7日までの1週間で新型コロナの感染者数が定点あたり、11.43人と前の週と比べ2.34倍に急増。県は基準となる10人を超えたため、およそ5か月ぶりに注意報を発表しました。

保健所別では南部が16.4人で最も多く、東部と大分市も注意報基準を上回っています。
感染者数の急増を受けて、県医師会は10日会見を開き、新型コロナの感染状況について「流行期に入っている」と説明。医師会が独自に全数把握を続けている臼杵市では8日の感染者数が81人に上り、去年の流行期のピークをすでに上回ったということです。
新型コロナは例年盆にかけて夏のピークを迎えるため、夏休みにかけて健康管理に注意が必要です。
(県医師会・河野幸治会長)「旅行をやめてくださいとか、会合をやめてくださいということはない。一般的な手洗いとか、うがいとかできればマスクをしてほしい。そういう注意喚起と思ってもらいたい」
県医師会は高齢者や持病がある人は命に関わるおそれもあるとして、感染予防や早めの検査の徹底を呼びかけています。