9日も厳しい暑さとなった大分県内は、7日連続で猛暑日を記録していて、7月上旬としては記録的な暑さが続いています。9日の県内は中津市で最高気温が37度、大分市で36.5度など7地点で猛暑日となりました。この暑さの中、熱中症への警戒が高まっています。

幼児保育の現場では、子どもが通園バスに置き去りにされるケースを防ごうと安全対策の強化に取り組んでいます。

通園バスをめぐっては静岡県で2022年、3歳の女の子がバスに置き去りにされ死亡した事件を受けて、安全装置の車内設置が全国で義務化されました。

県内でも今年3月までに子ども園や幼稚園など全85施設・157台に設置が完了していて、このうち、大分市のえのくま幼稚園では、去年6月から安全装置の運用を始めています。職員による目視でのチェックを行いバスのエンジンを切るとー。

ブザーが鳴り始め、車内の最後尾にあるボタンを押して止める際にも車内をチェックします。さらにー。

(高橋宏明記者)「取り残された人がいると外へ知らせるアラームもついています」

車内に設置されたセンサーが人の動きなどを感知して外へ警報音を鳴らして知らせます。

従来の目視での確認に安全装置が加わったことに保護者はー

(保護者)「こういう暑い季節は特に心配」「これだけ暑いので対策してくれると安心です」「安心して子どもをバスに預けられる」

(えのくま幼稚園・長田文生園長)「機械ですから、故障することや誤作動もありますので、やはり人間の目でしっかりと安全確認することが基本だと思います。それを徹底していきたい」

県子ども未来課は「暑い季節になっていて事件を風化させず安全対策に万全を期してほしい」