建設が進む大分県北部の中津市と、西部の日田市を結ぶ全長55キロの自動車専用道路の5.3キロ区間が3月24日に新たに開通します。地域の魅力をアピールしようと、中津市にある道の駅では即席のそばラーメンを発売するなど、新たな取り組みが始まっています。
全長55キロの自動車専用道路の半分が完成
2003年から建設が続いている、全長およそ55キロの中津ー日田道路は、すでに、22.8キロが完成し、3月24日には中津市三光の田口インターと本耶馬溪町の青の洞門・羅漢寺インターまでの5.3キロが開通します。これで、全線のおよそ半分の工事が終わることになります。

今回の東九州道の中津インターから青の洞門までの所要時間がわずか6分と、これまでより、17分も短縮されます。
(県土木建築部・衛藤美佳さん)「物流の定時制ということで、自動車専用道路なので、地域産業の発展に寄与できるところと、今回、青の洞門・羅漢寺インターの開通ということなので、広域観光の振興にも寄与できると思います」
青の洞門・羅漢寺インターに隣接する道の駅「耶馬トピア」では、アクセスの向上による観光客の増加を見込んで、地域の魅力をアピールしようと、新たな取り組みを始めました。
特産のそば粉を使ったラーメンを販売
(吉田キャスター)「耶馬トピアでは地元特産のそばの味を知ってもらおうと、そば粉を使ったそばラーメンの販売を始めました」
これまでも、そば粉と小麦粉をブレンドしたそばラーメンは販売していましたが、2月に行われた開通記念前の式典にあわせて、ストレートの乾麺をスープがより絡むように、独自に開発したちぢれ麺にしました。液体スープは柚子とんこつと、そばつゆをあわせた和風感あふれるもので、ほのかにかおるゆずの香りとそばつゆの深い味わいは、即席のとんこつラーメンのレベルを超えています。販売以降、リピーターが多く評判も上々で、名物にしたいと意気込んでいます。

(道の駅耶馬トピア・高橋和美支配人)「期待する気持ちは大きいですよ。江戸末期に黒船が来たくらいの驚きと思って、待っています。交通の便が良くなったことでひとつの通過点ではなく、いろんな耶馬渓の観光地を巡ってもらいたいと思います」