大分市は、酒気帯び運転で信号機に接触し、免許を取り消された58歳の男性職員を、10日付けで停職5か月の懲戒処分としました。
懲戒処分となったのは、大分市道路建設課の参事補の男性職員(58)です。
市によりますと、男性職員は今年7月23日午後6時頃からおよそ3時間にわたり、大分市内の飲食店で同僚5人と酒を飲み、ビールをジョッキで2杯、焼酎を5~6杯飲みました。その後、車を運転し、午後10時頃、南下郡の県道で信号機の支柱に接触する事故を起こし、警察への通報を行わず、そのまま帰宅しました。
午後11時頃、警察が男性の自宅を訪れ、飲酒検知をしたところ、呼気1リットルにつき、基準値の2倍を超える0.4ミリグラムのアルコールを検出。酒気帯び運転が判明し、2年間の運転免許取消処分となりました。
男性は「自分の判断で立ち去ったのは不適切だった。市職員として信用を失う行為をして責任を感じ、深く反省している」と話しているということです。
市は10日付けで職員を停職5か月の懲戒処分とし、男性職員は依願退職しています。
また、この事案を受けて、管理監督の立場にあった土木建築部長と次長2人、次長兼道路建設課長の合わせて4人を訓告処分にしました。
足立信也市長は「酒気帯び運転という公務員としてあるまじき不祥事を引き起こし、大変遺憾に思う。全職員にあらためて綱紀粛正の徹底を要請し、再発防止の徹底に努める」とコメントしています。