全国ワースト5位 高校生の金融リテラシーを高める

【平】長崎県の金融経済について、日本銀行長崎支店がどんなことに関与すべきだと考えていますか?

【黒】来年の7月の前半を目処に『改札』ということで、新しいお札が世の中に出ていきます。それはある意味一つ、大きな明るい雰囲気作りに貢献できるんではないかと思っています。
長崎では、いろいろな新しいプロジェクトが進行中ですので、それに一つ花を添えることができるのかなというふうに考えてございます。

あともう一点は、先日、県庁で記者会見させていただいたんですけども『オール長崎金融リテラシー向上プロジェクト』というのがあります。

“金融教育”は非常に私は重要だと思っていまして、高校2年生を対象に授業をさせていただくことで、彼らが今後お金の使い方に関して しっかり考えていくファーストステップになるようなものを提供できればと思っています。
長崎県の将来にも役に立つと思ってますし、今は高校2年生だけに限定してますけども、今後はもっと下の学年に下げていくことも考えて、長崎の(金融)リテラシー向上に貢献したいというふうに考えております。

【住】これからの社会を担う高校生への金融リテラシ―教育は確かに重要ですよね。
【平】以前、このコーナーでも取り上げましたが、『金融リテラシー調査』における正誤問題の正解率は、長崎県は47都道府県でワースト5位と高くありません。
今回の取組みは、日銀、県、金融業界、財務事務所などが一体となったもので、他県では行われていない新たな取組みです。
日銀もその役割の一旦を担って、金融リテラシーの向上に貢献して欲しいと思います。

(2023年11月8日 放送)