世界各国の若者が集まり、社会問題について議論する国際会議『One Young World(ワン・ヤング・ワールド)』が来月、北アイルランドで開かれます。

来年には長崎市で平和に関する分科会の開催も計画されている『One Young World』とは、どんな会議なのでしょうか。

“若者版のダボス会議”とも言われる『One Young World』は、190を超える国から、およそ2,000人の若者が集まり、社会問題について話し合う国際会議です。

2010年から年に1度、世界の各都市で開かれていて、去年は長崎の学生も参加しました。

去年 参加した長崎大学 村上 文音さん(4年):
「(参加しての)最も大きな財産は“人との出会い”だと思っています」

この『One Young World』のうち、平和に関する分科会を、来年から長崎市で開催する計画が今、進められています。
参加者は国の内外を合わせて、およそ300人に上る見込みです。

One Young World 長崎協議会 調 漸 会長:
「現在進行形で戦争や悲惨なことが各地で起きている。
そういう過去を持ち、そこから復興し、人が育ってきた街で、いろんな議題を議論するっていうのが大事だと思います」

今年の会議に長崎から2人の学生が参加

来月2日から北アイルランド・ベルファストで開催される『One Young World』
来年、長崎市で平和に関する分科会も計画されていることから、長崎の協議会では県内から2人の学生を派遣。次世代のリーダーたちと議論を交わします。

その一人、大阪出身で長崎大学1年生の松石歩結さんは原子力に関心があり、世界の人たちが原発について、どう考えているかなど意見を交わしたい考えです。

長崎大学医学部医学科・松石 歩結さん(1年):
「こんなに大きな規模のプロジェクトに参加するのが初めてなので、不安もあるんですけれど、ワクワクというか楽しみの方が大きいです。
私は原爆であったり原子力、原発について興味があるので、参加者の方に意見をお聞きして、原子力という統合的な視点で、何か自分なりに考えられないか考えていきたいです」

松石さんらは30日、ベルファストに向けて出発します。

『One Young World』の分科会開催によって、長崎市が世界の若者たちの平和活動の拠点となることが期待されます。