佐賀県の自治体は定期券代の補助で定住人口↑

【平】長崎の自治体では、新幹線開業をきっかけに『福岡や佐賀など県外からの定住者を取り込もう』という目立った動きはないのですが、佐賀の武雄市や嬉野市では、“新幹線定期券の半額補助” を行っています。
この制度の甲斐もあり、武雄市では長崎・福岡からの移住者が出て、開業前より人口が増えているほか、移住の相談も前年比 184%に増加しているそうです。
また、嬉野では学生の県外流出を抑える効果も出ているということです。
【住】武雄市、嬉野市は戦略を打っているわけですね。
【平】はい。観光客の誘致という点でも施策を打っています。
新幹線利用で観光宿泊費を補助 1億円の経済効果を見込む

嬉野市役所 近藤 光則 観光戦略統括監:
「開業1周年の日だけお客さんに来ていただいても、それがずっと続かないとやっぱり意味がないと思っております。
より新幹線の利用促進、利便性の向上、さらには宿泊施設。この機会に外の方に知ってもらい、利用してもらって、地域の中にお金を落としてもらおうと」

嬉野市では、先月、新幹線を利用する宿泊者へ、最大3万円の交通費を補助する企画を打ち出したところ、募集開始初日に、8,400万円の予算枠いっぱいの予約が入りました。
この企画により12月末までに6,000人の宿泊者が嬉野温泉を訪れることになります。
嬉野市役所 近藤 光則 観光戦略統括監:
「周辺地域にも観光資源がいっぱいありますし、取り組みをされてる方々がたくさんいらっしゃいますので、そういう方々と一緒になって、地域の魅力を磨いていけたらなと思っています。
目標として、(観光)消費額を10年後に(現在の132億から)175億円まで上げていこう、というようなことも明記して、それに向けて取り組んでいく」
